コッコラから南の洋上

発見物情報
補足
バルト海に位置する群島。かつて存在した氷河が融解することで地形が変化し、複雑に隆起している。
考察
クヴァルケン群島は、バルト海北部のボスニア湾に位置し、フィンランド西岸とスウェーデン東岸の間に広がる群島である。大小およそ5600の島や岩礁が点在し、非常に浅い海と低い島々が複雑に入り組む景観をつくっている。現在はスウェーデン側のハイ・コーストとともに、世界自然遺産「ハイ・コースト/クヴァルケン群島」を構成している。
この地域最大の特徴は、氷河が消えたあとも続く地盤隆起である。最終氷期には厚い氷床の重みで地殻が沈み込み、その氷が融けたことで、現在も地面が元の高さへ戻ろうとしている。クヴァルケンでは現在も年間約9mmの速さで隆起が続き、島同士がつながったり、湾が湖へ変化したりと、人の一生の間にも海岸線が変わるほど動きの大きい土地である。
さらに、氷河が残したデ・ヘール・モレーンと呼ばれる細長い堆積地形も数多く見られる。かつて氷床に覆われた場所が、融解と隆起によって少しずつ海上へ姿を現し続けるため、ここでは「地図を書き終える」という感覚そのものが通用しにくい。ゲームの「書きかけの地図」という題名は、絶えず地形が変わり続けるクヴァルケン群島に、かなりよく似合っている。
