コピアポから西の洋上

発見物情報
補足
南米南部の沖合、太平洋に浮かぶ群島。三つの島で構成される。島の地形は険しく、火山島となっている。自然豊かで多くの動物が生息している。
考察
フアン・フェルナンデス諸島はチリ本土から約650km西の太平洋上に浮かぶ火山島群で、ロビンソン・クルーソー島、アレハンドロ・セルカーク島、サンタ・クララ島の三島を中心に構成される。島々は火山活動によって形成され、急峻な山地や深い谷が発達している。海から見ると険しい地形が際立ち、広い太平洋の中に孤立していることも大きな特徴である。
この隔離された環境は、非常に高い固有性を持つ生態系を生み出した。UNESCOによれば、島々には130種を超える固有植物があり、森林を構成する樹木はすべてこの諸島だけに見られる。フアン・フェルナンデスハチドリやフアン・フェルナンデスオットセイなど、島固有の動物も知られている。1977年にはユネスコ生物圏保存地域に指定され、現在も世界的に重要な島嶼生態系として保護されている。
一方で、島が長期間孤立していたからこそ、外来生物や人間活動の影響を受けやすいという問題もある。家畜や外来植物の侵入は在来植生を損ない、現在も生態系の回復事業が続けられている。旧DBの「自然豊かで多くの動物が生息している」という説明は少し大ざっぱで、むしろこの諸島の核心は、生物の種類が単純に多いことよりも、長い隔離によって非常に高い固有性が生まれた点にある。
