ランバイェケを北上した先の岬の場所を表す地図

発見物情報
補足
南米大陸最西端の岬。赤道に近く、また付近を流れる寒流の影響を受けて乾燥し、不毛地帯となっている。
考察
パリニャス岬はペルー北西部、ピウラ州タララ県の太平洋岸に位置する岬で、南アメリカ大陸の最西端にあたる地点として知られている。周辺の海岸は乾燥した地形が広がり、岩礁や砂浜が入り交じる。ペルー政府系の観光資料でも、この地域は南米大陸の最西端として紹介されており、地理的に象徴的な場所の一つとなっている。
この地域の乾燥した景観には、ペルー沿岸を北上する冷たいペルー海流、いわゆるフンボルト海流が大きく関わっている。冷たい海水は沿岸の大気を安定させ、雲や霧を発生させる一方で、まとまった降雨を起こしにくくする。そのため、赤道に比較的近い緯度でありながら、ペルー中部から北部にかけての沿岸には乾燥した地域が広がる。
ただし、パリニャス岬周辺はペルー海流だけで説明できる単純な環境ではない。ペルーの地理資料では、冷たいペルー海流の影響が強い海域はパリニャス岬付近までとされ、その北側ではより暖かい海水の影響が強まる。つまりこの岬は、南から延びる寒流性の海域と北側の暖水域が切り替わる重要な境界付近にも位置している。旧DBの「寒流の影響を受けて乾燥し、不毛地帯となっている」という説明は大筋で正しいが、単なる荒涼とした岬ではなく、南米西岸の海流と気候の変化を読み取れる場所として見ると、より特徴がはっきりする。
