発見物情報
- 発見場所ヴェネツィア
- 必要スキル探索 Lv3・財宝鑑定 Lv5
- 冒険経験値160
- 初回発見日2026年9月27日
- 最終確認日2026年9月27日
補足
11世紀にヴェネツィア総督夫人となったビザンツ皇女テオドラが、結婚時に持ち込んだカテラリーの一つ。当時のヨーロッパではフォークを使う習慣が廃れていたため、彼女ともども「異教徒かぶれの文物」として非難の的になった。
考察
食卓用のフォークは、古代から調理器具として存在した大型のフォークとは別に、食事の際に個人が使う道具として中世のビザンツ世界で発達した。11世紀のイタリアにも二本歯のフォークを使う人物を描いた例があり、ヴェネツィアを通じて西ヨーロッパへ伝わったと考えられている。ただし、この時代の西欧では手づかみで食べる習慣が一般的で、フォークはまだ非常に珍しい道具だった。
有名なのが、11世紀のヴェネツィアに嫁いだビザンツ出身の女性が二本歯のフォークを用い、その贅沢な食事作法を聖職者ペトルス・ダミアニが非難したという逸話である。近年の整理では、この人物は後世しばしばテオドラとされたものの、実際には1004年にヴェネツィア総督の息子ジョヴァンニ・オルセオロと結婚したマリア・アルギロプーリナだった可能性が高い。フォークそのものより、異国風の洗練された食事作法が強い反発を招いたと見る方が自然である。
ゲーム内の説明では、テオドラが11世紀にヴェネツィアへ持ち込んだ品とされているが、この点は現在の研究では人物の混同が指摘されている。一方で、二本歯の食卓用フォークがビザンツからヴェネツィアへ伝わり、当初は珍奇で贅沢な道具と見なされたという大筋は妥当である。後にイタリアでは徐々に普及し、西ヨーロッパ全体で一般的な食器となるのはさらに数世紀後のことだった。

