クエストシリーズ「楽器」#3 最終話
補足
角笛から発展した金管楽器で、リコーダーのように指で穴をふさいで音を調整する。ドイツや北欧では「ツィンク」、それ以外の地域では「コルネット」と呼ばれ、ヨーロッパ全域で広く親しまれている楽器の一つである。
考察
ツィンクは、ルネサンスからバロック初期のヨーロッパで広く使われた管楽器で、イタリア語ではコルネット、ドイツ語ではツィンクと呼ばれる。小さなカップ状のマウスピースに唇を当てて発音する点ではトランペットに近いが、管体にはリコーダーのような指孔が開けられており、指で孔を開閉して音程を変える。このため、現代の分類では金管楽器と木管楽器の特徴を併せ持つ独特の楽器といえる。
典型的なツィンクは木製で、管を縦に二分して内部をくり抜いた後に接着し、外側を革で覆って作られた。直線型と緩やかに湾曲した型があり、象牙製の例も残っている。16~17世紀には特に盛んに使われ、教会で合唱を支えたり、トロンボーンとともに合奏したりするほか、卓越した奏者による独奏にも用いられた。音域の高さと柔軟な表現力から、声楽との相性がよい楽器として重宝された。
ゲーム内の説明にある「角笛から発展し、指孔で音を調整する」という説明は基本的に正確である。ただし「金管楽器」とだけ呼ぶと少し分かりにくい。発音原理は金管楽器型だが、実際の楽器は木や象牙で作られ、指孔を備えるため、構造上は非常に特殊である。また「ドイツや北欧ではツィンク、それ以外ではコルネット」という分け方も大まかな傾向としては理解できるが、名称は地域や時代によって重なって用いられていた。

