発見物情報
- 発見場所アテネ西
- 必要スキル探索 Lv6・考古学 Lv8・開錠 Lv6
- 冒険経験値330
- 初回発見日2026年10月1日
- 最終確認日2026年10月1日
補足
文字や絵が描いてある陶器の破片。ギリシャ語で「陶片」の意味を持つ。独裁者を追放するための投票に用いられた。この制度により当時のアテネが衰退したとの見方もある。
考察
オストラコンは本来、壺や皿などが割れてできた陶片を意味する。古代世界では安価な筆記材料として手紙や計算、記録などにも使われたが、古典期アテネでは陶片追放の投票にも用いられた。市民は追放したい人物の名前を陶片に記し、一定数以上の投票が集まった場合、最も多く名を書かれた人物が原則10年間アテネを離れた。財産を没収される刑罰とは異なり、市民としての権利や財産は保持された。
発掘されたオストラコンにはテミストクレス、キモン、アルキビアデスなど著名な政治家の名が残り、アテネの民主政を直接伝える考古資料となっている。アゴラからは千点を超える投票陶片が確認され、同じ筆跡で複数の名前が書かれた例もある。制度は単純な「独裁者追放」だけでは説明できず、有力政治家の権力や名誉が共同体の平等を脅かすと判断された際に、それを抑える仕組みとして機能したという研究もある。
ゲーム内の説明にある「独裁者を追放するための投票」という表現は制度成立の背景を簡潔に表しているが、実際の対象は僭主を企てた人物に限らなかった。また「この制度によりアテネが衰退した」という因果関係は、現在の研究から単純に断定できない。むしろ陶片追放は、政治的対立を暴力や財産没収ではなく、一時的な国外退去によって処理しようとした民主政独特の制度として見る方が実態に近い。

