ライオンとクピドのカメオ

『ライオンとクピドのカメオ』を発見したゲーム画面

発見物情報

補足

ロレンツォが収集していたカメオの一つ。ライオンと天使が彫られている。

考察

ロレンツォ・デ・メディチは、絵画や彫刻だけでなく、古代の彫石やカメオを熱心に収集した人物として知られている。1492年のメディチ宮殿の財産目録には、カメオやインタリオなど多数の彫石が記録され、書斎には75点ものカメオ・彫石類が収められていた。こうした小型美術品は、古代ギリシャ・ローマ文化への関心が高まったルネサンス期に、とりわけ知識人や有力者の間で高く評価された。

実際、現在の大英博物館にはロレンツォ旧蔵と確認できるカメオが残っている。なかでも「ノアの箱舟」を表した大型カメオは、当時のメディチ家目録にも記載され、ロレンツォの名を示す刻印もある。別の「ライオン」を表したカメオにも「LAVR. MED」の銘があり、メディチ家のコレクションに属していたことが確認されている。つまり、ゲーム内でロレンツォがカメオを集めているという設定自体には、かなりしっかりした史実の土台がある。

ただし、「ライオンとクピドのカメオ」という名称と図像にそのまま一致する作品は確認できなかった。ロレンツォ旧蔵のライオンのカメオは実在するものの、今回確認できた資料ではクピドとの組み合わせまでは裏付けられない。ゲーム内の発見物は、実在するメディチ家の彫石収集と、ロレンツォ旧蔵のライオンのカメオをもとに構成された可能性がありそうだ。

この発見物を入手できるクエスト

目次