リマの門の外(北東) つり橋を渡った先

発見物情報
補足
副葬用に作られたといわれている、金細工の腕。腕に鳥や獣のような模様、甲に戦士の模様があるなど、細工は非常に細かい。金細工の深い歴史の中で、技術が研ぎ澄まされた形跡がうかがえる。
考察
古代アンデスでは、金は単なる高価な素材ではなく、権力や儀礼と強く結びついた金属だった。特にペルー北岸のモチェやシカンでは、薄い金板を打ち出し、切断、接合、象嵌、鍍金などを組み合わせた高度な金属加工が発達した。王侯や高位者の墓からは、仮面、耳飾り、胸飾り、冠、儀礼用の器などが大量に出土しており、死者を飾る副葬品として金製品が重要だったことが分かっている。
動物や戦士の図像も、この地域の金属工芸では珍しくない。鳥、ネコ科動物、猛禽類などは装飾品や祭祀具に繰り返し表され、モチェ美術では武装した戦士も重要な主題だった。さらに、古代ペルーには金製の腕輪や腕帯も実在し、紀元前のチャビン文化にまでさかのぼる例が確認されている。金属板を薄く延ばし、浮彫で複雑な文様を表現する技法には、長い技術的蓄積があった。
ただし、ゲーム内の「金の腕」のように、腕そのものをかたどり、鳥獣や戦士を細かく施した副葬品にそのまま一致する実在資料は確認できなかった。図像や技法、副葬という性格は古代アンデスの金工文化とよく合う一方、発見物の具体的な形は複数の実例を組み合わせた創作的な造形と見る余地がある。
