補足
虹色に輝く、最上級の黒真珠。真円でこの色を持つものは、非常に希少である。
考察
「ピーコックカラー」は、黒真珠の中でも緑を基調としてピンクや紫などの干渉色を帯びる色合いを指す宝飾上の呼称である。GIAでは現在、黒蝶貝から得られるタヒチ養殖真珠について、緑を含む地色に中程度以上の彩度と暗さがあり、主にピンクなどのオーバートーンや強い干渉色を示すものを「ピーコック」と呼んでいる。黒真珠といっても実際には真っ黒ではなく、灰色、緑、銀色、褐色などさまざまな地色を持つ。
真珠の価値は色だけでは決まらない。光沢、表面の状態、形、大きさ、真珠層の質なども重要で、一般に真円に近いものは高く評価される。ただしピーコックカラーでは、緑の地色とピンク系のオーバートーンが生む独特の色彩そのものも大きな魅力となる。ゲーム内の「虹色に輝く」「真円でこの色を持つものは非常に希少」という説明は、現代の高品質な黒蝶真珠の評価とはよく重なる。
一方、クエストで語られる「ペルシャの海の黒真珠」とピーコックカラーを直接結びつける点には注意が必要である。ペルシャ湾は古代以来きわめて重要な天然真珠の産地だったが、GIAによれば同地域の天然真珠は白から濃いクリーム色が中心だった。現在「ピーコック」と呼ばれる色域は、とくにフランス領ポリネシアで養殖される黒蝶真珠と強く結びついているため、この部分はゲーム独自の組み合わせと考えた方がよい。

