テオドシウスの城壁

『テオドシウスの城壁』を発見したゲーム画面

発見物情報

補足

5世紀初頭に、東ローマ帝国皇帝テオドシウス2世によって建設された大城壁。イスタンブール旧市街の西側を囲み、コンスタンティノープル陥落の際も、破られることはなかったため、難攻不落の城壁と謳われた。

考察

テオドシウスの城壁は、5世紀初頭にコンスタンティノープルの西側を防御するため築かれた大規模な陸上城壁である。都市の拡大に対応してテオドシウス2世の時代に建設され、のちに外壁や堀を伴う多重防御へ発展した。UNESCOは、約6.6kmに及ぶ陸壁と447年に整備された第二防御線を、後世の軍事建築に大きな影響を与えた施設として評価している。高い内壁、低い外壁、塔、堀を重ねることで、攻撃側に複数の障害を連続して突破させる構造だった。

その強さは長い歴史の中で実証され、コンスタンティノープルは幾度もの包囲を耐え抜いた。ただし、城壁が文字どおり「破られなかった」わけではない。1204年の第4回十字軍では都市が陥落し、1453年にはメフメト2世率いるオスマン軍が大型火砲を投入して城壁を損傷させ、最終的に陸壁を突破して市内へ侵入した。火薬兵器が発達した15世紀には、古代末期以来の防御体系も絶対的なものではなくなっていた。

ゲーム内の説明では「コンスタンティノープル陥落の際も、破られることはなかった」とされているが、この点は明確に修正が必要である。1453年の攻略では城壁自体が砲撃で損壊し、突破口が形成された。とはいえ、築造から約千年にわたり首都防衛の中核として機能し続けた事実は、その設計の優秀さをよく示している。テオドシウスの城壁は「難攻不落だった壁」というより、時代ごとの修復と改良を重ねながら、長期間にわたって極めて高い防御力を維持した城塞システムと見る方が正確である。

この発見物を入手できるクエスト

目次