カンディアの門の外 南西にあるとんがり岩付近

発見物情報
補足
銀で作られた装身具。単なる装身具ではなく護符など、特別な目的で作られた物が多いようである。
考察
銀は古代地中海世界で、貨幣だけでなく指輪、耳飾り、留め具、首飾りなどにも使われた。金ほど目立つ素材ではないものの、加工しやすく美しい光沢を持つため、装身具の素材として長く重宝されている。実物資料にも、紀元前5世紀末のギリシャ製銀製フィブラや、銀を用いたペンダントなどが残されており、身につける銀製品そのものは決して珍しい存在ではなかった。
興味深いのは、装身具が見た目を飾るだけの品とは限らなかったことだ。古代地中海では、ペンダントや指輪に魔除けや加護を期待する例があり、キプロスやフェニキア系の銀製ペンダントには、邪悪なものを遠ざける護符として使われたと説明されるものもある。さらに、穴を通して身につける護符や、神や象徴的な図像を組み込んだ装身具も各地で確認できる。装飾と信仰、身を守る願いが同じ品の中で重なっていたわけだ。
そのため、ゲーム内の説明にある「護符など、特別な目的で作られた物が多い」という方向性には実例がある。ただし、古代の銀製装身具全般が護符だったわけではない。純粋な装飾品や衣服を留める実用品もあり、用途はかなり幅広い。この発見物は特定の一品を示すというより、銀細工と護符文化をまとめて表現したものとして受け取ると分かりやすい。
