カイロの西対岸で上陸、ギザ地方にある遺跡の中

発見物情報
補足
故人を葬るときに一緒に埋葬された道具類。古代文明では、死後の世界で使うための物として、日用品や武具、装飾品などを墓室に納めた。
考察
古代エジプトの墓には、死者が来世で必要とするとされたさまざまな品が納められた。食物や飲み物を入れる器、衣服、家具、装身具、化粧道具など、現世の暮らしを思わせる品々が副葬されている。墓の壁画にも食事や仕事、宴会など理想化された生活場面が描かれており、死後も地上での生活が続くという考え方が葬送文化に強く反映されていた。
とはいえ、副葬品は単なる「死後に使う生活道具」の寄せ集めではない。護符や葬祭用の像、シャブティのように、来世で死者を守ったり働きを代行したりすることを期待された品もあった。金や宝石を使った装身具にも装飾だけでなく魔術的な意味が込められ、墓に置かれること自体が死者を安全に来世へ導く儀礼の一部だった。何を納められるかは身分や財力によって大きく異なり、王や上層階級の墓と庶民の墓では規模も内容もまったく同じではない。
ゲーム内の説明にある、日用品や装飾品などを「死後の世界で使うため」に納めたというまとめ方は、古代エジプトの葬送観を簡潔に表している。ただ、武具まで含めて古代文明全般に共通する習慣のように読むと範囲が広すぎる。この発見場所がギザであることを踏まえるなら、生活用品だけでなく、死者の再生や保護を願う宗教的な品々まで含めて捉える方が、エジプトの副葬文化にはよく合っている。
