クセルクセス門

『クセルクセス門』を発見したゲーム画面

クエスト二部作「クセルクセス1世」#2

発見物情報

補足

中東の遺跡ペルセポリスにある巨大な門。人面有翼獣神像が門の両側に配置されている。クセルクセス1世により建設されたが、この門をはじめとする大規模な建築事業によって国の財政は傾き、国家の衰退にさえ繋がったとされる。

考察

クセルクセス門は、ペルセポリスの北西部に設けられた「万国の門」と呼ばれる巨大な門である。ダレイオス1世の後を継いだクセルクセス1世の時代に完成し、王自身の碑文にも「万国の門を造った」と記されている。四本の柱を持つ広いホールに三つの出入口が設けられ、帝国各地から訪れる使節や王侯たちが宮殿区域へ入る際の壮大な玄関として機能した。

門を特徴づけるのが、入口を守る巨大な有翼獣の彫刻である。西側には翼を持つ雄牛、東側には人の頭を持つ有翼の雄牛が配置されており、造形には新アッシリアの守護獣像とのつながりが見られる。一方で、その姿をそのまま模倣したわけではなく、アケメネス朝独自の表現へ作り替えられている。門に刻まれた古代ペルシャ語・エラム語・バビロニア語の三言語碑文も、多民族を統治した帝国らしい特徴の一つである。

クセルクセスはペルセポリスで大規模な建築事業を進め、父が始めたアパダナを完成させ、自身の宮殿なども築いた。ただし、その建築事業によって国家財政が傾き、帝国の衰退につながったという説明には慎重になる必要がある。アケメネス朝には税制や貨幣流通をめぐる経済上の問題もあったが、巨大建築を衰退の直接原因とする確かな根拠は乏しい。クセルクセスの死後も帝国は約130年存続しており、万国の門はむしろ当時の帝国の規模と王権を象徴する建築として見る方が実態に近い。

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