トラデスカント エピソード(ザナドゥ)・鄭成功編相関図を見る
発見物情報
補足
読みは「しょかつきゅうど」。明代に発明された連発式の弩。
弓の上部に矢を十本収納することで連射を可能にした。三国時代の軍師・諸葛亮にちなんだ名前と思われる。
考察
諸葛弓弩は、複数の矢を素早く射出できる連弩の一種として知られる。弩そのものは中国で戦国時代から用いられており、三国時代には諸葛亮が連弩を改良したとする記録が残る。陳寿の『三国志』にも諸葛亮が連弩を改良したことが記されているが、その具体的な構造までは詳しく分かっておらず、現在よく知られる「諸葛弩」と同じ仕組みだったかどうかは確認できない。
後世、とくに明代になると、上部の矢倉に複数の短い矢を収め、レバーを前後させることで装填と発射を繰り返す形式の連弩が「諸葛弩」の名で知られるようになった。『天工開物』では、この武器について機構そのものは巧妙だが威力が弱く、射程も二十数歩ほどで、軍用というより民家で盗賊を防ぐための道具に近いと評している。後世の名称から、諸葛亮の発明品そのものと考えられがちだが、両者を同一視することには慎重さが必要である。
ゲーム内説明では「明代に発明された連発式の弩」とされているが、連弩という兵器そのものは明代よりはるか以前から存在していた。一方、現在一般に思い浮かべる弾倉式の諸葛弩は明代の資料や遺物で確認されるため、説明はその形式を指していると見るのが自然だろう。諸葛弓弩は、三国時代の軍事技術そのものというより、諸葛亮の知略や発明家としてのイメージが後世の兵器に重ねられ、名前と伝説が長く受け継がれていった好例といえる。

