グリーンランド人のサガ

『グリーンランド人のサガ』を発見したゲーム画面

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発見物情報

補足

エイリーク達のグリーンランド入植と、その子ども達やソルフィンの西方探索を描いた物語。赤毛のエイリークのサガを元にした部分が見られる。赤毛のエイリークのサガに比べて、やや誇張が多い点が大きな違いである。

考察

『グリーンランド人のサガ』は、グリーンランドへの入植と、その先のヴィンランドへ向かった航海を描く中世アイスランドのサガである。赤毛のエイリークによるグリーンランド入植から始まり、ビャルニ・ヘルヨルフソン、レイフ・エリクソン、ソルフィン・カルルセフニらが西方の土地へ向かう過程を伝えている。『赤毛のエイリークのサガ』とともに、現在では「ヴィンランド・サガ」と総称される二つの主要資料の一つに位置づけられている。

ただし、この二作品は同じ出来事をそのまま別視点から記録したものではない。たとえばヴィンランド発見の経緯や、誰がどの土地を訪れたのかといった点には違いがある。『グリーンランド人のサガ』では、ビャルニがグリーンランドを目指す途中で西方の未知の土地を目撃し、その情報をもとにレイフが航海したという筋書きが中心となる。一方、『赤毛のエイリークのサガ』では人物配置や航海の順序が異なり、両者を単純に優劣や誇張の多寡だけで分けることは難しい。

これらのサガが現在重要なのは、後世に成立した物語でありながら、その中に北大西洋を越えた移住と航海の記憶を残している点にある。20世紀にニューファンドランド島のランス・オ・メドーで北欧人の遺跡が確認されたことで、サガに描かれた西方航海そのものが完全な創作ではなかったことも明らかになった。『グリーンランド人のサガ』は史実そのものを記録した航海日誌ではないが、グリーンランドから北米へ向かった人々の記憶を伝える、ヴィンランド研究の重要な文学史料である。

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