ヴァイキングの鉄釘

『ヴァイキングの鉄釘』を発見したゲーム画面

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発見物情報

補足

ランス・オ・メドーの作業場らしき跡地から発見された鉄製の釘。ヴァイキングの船などに用いられていたものと見られる。1000年代にヴァイキングによって鉄文化が北米にもたらされたことを示す遺物である。

考察

ランス・オ・メドーでは、北欧人が実際に鉄を作り、鍛造していたことが考古学的に確認されている。遺跡からは鍛冶場、炉、鉄滓、沼鉄鉱を利用した製鉄の痕跡に加え、鉄釘も出土した。Parks Canadaによれば、現地で採取された沼鉄鉱から作られた鉄と、発見された釘の成分には対応関係が認められており、この釘が北米で現地生産された可能性を強く示している。ランス・オ・メドーの製鉄は、現在確認されている範囲では北米における最古のヨーロッパ系製鉄活動でもある。

鉄釘が重要なのは、それが単なる日用品ではなく、北欧人の航海技術そのものを支える部品だったためである。北欧の船では、船体の板材を重ね合わせて鉄釘で固定するクリンカー工法が広く用いられた。ランス・オ・メドーでは木材加工の痕跡や壊れた釘も見つかっており、UNESCOやParks Canadaは、ここで船の修理が行われていた可能性を指摘している。大西洋を越えてきた船を維持するためには、木材だけでなく釘や工具を現地で補充・修理できる能力が必要だったのである。

一方、「鉄文化が北米にもたらされた」というゲーム内説明は、そのままでは少し注意が必要である。北米には北欧人到来以前から高度な石器・骨角器・銅利用などの技術文化が存在しており、北欧人の製鉄を大陸全体への恒久的な「鉄文化の導入」と表現すると実態を大きくしすぎる。より正確には、ランス・オ・メドーは北米で確認された最初期の鉄精錬の事例であり、それが北欧人の短期間の活動として行われた、と考えるべきだろう。

この小さな鉄釘から見えてくるのは、ヴィンランド航海が単なる探検ではなかったということである。北欧人は船を直し、鉄を作り、木材を加工しながら、自分たちの航海技術を北大西洋の果てまで持ち込んでいた。巨大な武器や財宝ではないが、一本の釘こそが、その航海を現実に成立させていた技術の証拠なのである。

この発見物を入手できるクエスト

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