発見物情報
- 発見場所メソポタミア河川流域、ユーフラテス川上流、紅海
- 必要スキル探索 Lv5・財宝鑑定 Lv7・開錠 Lv5
- 冒険経験値500
- 初回発見日2026年10月20日
- 最終確認日2026年10月20日
補足
アケメネス朝ペルシャにて発行された銀貨。表には弓と槍を持って狩りを行う王の姿が刻印され、王の権威を表している。
考察
シグロス銀貨は、古代アケメネス朝ペルシャで発行された銀貨です。表面には弓を携えた人物が刻まれ、ペルシャ王の権威を象徴する貨幣として知られています。金貨のダリクとともに、広大な帝国を支えた貨幣制度の一部を担いました。
紀元前6世紀、キュロス2世がリディア王国を征服すると、ペルシャは同地で発達していた貨幣鋳造の技術と制度を受け継ぎました。当初はリディア由来の獅子と牡牛を描いた貨幣が引き続き発行されましたが、ダレイオス1世の時代に、王を象徴する弓兵像を刻んだ独自の金貨と銀貨が登場します。その開始時期は紀元前6世紀末と考えられています。
シグロスの図像にはいくつかの種類があり、弓を引く姿や、弓と槍を持って片膝を曲げたように進む姿などが見られます。裏面には人物や文字を刻まず、鋳造時に打ち込まれた不規則なくぼみが残されました。表面の人物は一般にペルシャ王を表すと解釈されますが、特定の王の容貌を写した肖像というより、王権を示す象徴的な図像と考えられています。
シグロス銀貨は、特に帝国西部の小アジアで流通したとされ、金貨のダリクとは異なる役割を持っていました。貨幣の図像は価値を保証するだけでなく、支配者の存在と権威を伝える手段でもあったのです。
クエスト名では「人の形が刻まれた最初の銀貨」とされていますが、人間像を持つ貨幣の歴史には複数の系統があり、シグロスを無条件に世界最古と断定することはできません。それでも、王を象徴する人物像を帝国の貨幣に採用したことは、古代の貨幣史における重要な転換点でした。

