発見物情報
- 発見場所ヴェネツィア
- 必要スキル探索 Lv1・美術 Lv2・イタリア語
- 冒険経験値52
- 初回発見日2026年9月8日
- 最終確認日2026年9月8日
補足
「ぎょうれつぐういずしょくはい」。ヴェネツィアの工房で作られたという器。瑠璃色のガラス器にエマイユが施されている。ガラスのエマイユ技術は、ヴェネツィアで多用された。これほどの作品はヴェネツィアでなければ作れないだろう。
考察
行列寓意図飾杯は、15世紀後半のヴェネツィアで作られたとされるガラス製の杯である。深い青色のガラスに色鮮やかなエナメルと金彩が施され、胴部には人物や動物、戦車などが連なる行列場面が描かれている。British Museum所蔵品では、ヴィーナスやヒュメナイオス、ケンタウロス、白鳥、プットーなどが登場し、単なる装飾ではなく、神話的・寓意的な物語を器の表面に展開している。
15世紀後半のヴェネツィアでは、透明感のあるガラスそのものだけでなく、その表面にエナメル彩や金彩を加える装飾技法が発達した。ガラスという壊れやすい素材に細かな人物像や行列を描くには高い技術が必要で、こうした作品は実用品というより、富や洗練された趣味を示す豪華な調度品としての性格が強かったと考えられる。
行列という主題も、ルネサンス期には単なる群衆表現ではなかった。神話上の人物や象徴的存在を並べることで、愛や婚姻、名誉、徳といった観念を視覚化することができた。青いガラスの器にきらびやかな行列を封じ込めたこの杯は、ヴェネツィアのガラス技術と、ルネサンス特有の寓意表現がひとつになった作品と見ることができる。

