クエストシリーズ「バベルの塔」#3
クエスト情報
- 依頼都市マルセイユ掲載されていない都市で受注できた方は、ぜひ教えてください。受注都市の情報を送る →
- 難易度★7
- 学問・種別考古学
- 前提クエストもう一枚のバベルの塔、万人のための聖書
- 後続クエスト旧約聖書の逸話の元
- 必要スキルスペイン語・フランス語
- 冒険経験値32
- 報酬クロノクエスト 時を知る者_神話時代 (称号)
- 最終確認日2026年10月28日
依頼文
この街の青年貴族から依頼が来ているんだが…、調べ物に慣れているあんたを信じて頼むぜ。実はその依頼人、この世に言語の違いがある理由を知りたがっているんだ。どう調べたらいいやら俺には見当もつかねえや…。とりあえずは本人の意図を聞いてみるといいかもな。
ゲーム内の依頼文より
進行ルート
マルセイユ|酒場マスター
情報を入手。
マルセイユ|神学者(西側の教会)
情報を入手。
セビリア|学者(書庫)
3回情報を入手。
考察
大航海時代、ヨーロッパの航海者たちは未知の海へ乗り出し、異なる言語を話す人々と出会った。交易品の値段を交渉するにも、港への入航許可を得るにも、相手の言葉を理解しなければならない。現代のような翻訳機もない時代、人々はどのように意思を通わせていたのだろうか。
最も重要な役割を担ったのは通訳だった。ポルトガルのインド洋進出では、現地の言語と文化を理解する人々が交渉の仲介を務めた。彼らは単に言葉を置き換えるだけでなく、習慣や政治的な事情を説明する存在でもあった。しかし、危険な初接触の場では、囚人や奴隷にされた人々が通訳を強いられることもあった。
1519年、エルナン・コルテスがメキシコへ進出した際には、マリンチェとも呼ばれるマリンツィンが重要な役割を果たした。彼女はナワトル語とマヤ語を話し、マヤ語を習得していたスペイン人ヘロニモ・デ・アギラールと協力した。ナワトル語からマヤ語、さらにスペイン語へと訳すことで、異なる世界の人々が交渉できたのである。
交易が盛んな地域では、共通語も発達した。地中海沿岸ではイタリア系のロマンス諸語などを基礎とする簡略な混合言語が用いられ、「リングア・フランカ」と呼ばれた。商人や船乗りたちは、互いの母語を知らなくても、こうした言葉で実用的な意思疎通を図った。
さらに宣教師たちは、現地語を体系的に学び、辞書や文法書を編纂した。日本では1603年、イエズス会によって日本語をポルトガル語で説明する『日葡辞書』が刊行され、約3万語に及ぶ語彙が収録された。
もっとも、通訳や共通語があれば誤解が消えるわけではない。宗教観や外交儀礼の違い、通訳者の立場や利害によって、同じ言葉でも受け取られ方は変わった。
大航海時代の人々は、一つの万能な言語を手に入れたのではない。異なる言葉を話す人々が、必要に応じて橋を架けていたのである。海を越える航海には船と羅針盤が必要だったが、人々の間を行き来するには、言葉をつなぐ者の存在が欠かせなかった。

