押し型

『押し型』を発見したゲーム画面

発見物情報

  • 発見場所ペグー、ペグー北、東南アジア
  • 必要スキル探索 Lv3・考古学 Lv5・開錠 Lv3
  • 冒険経験値140
  • 初回発見日2026年11月1日
  • 最終確認日2026年11月1日

補足

土器でできた、紋様をつけるための押し型。多くの紋様がデザインされたようだ。

考察

押し型とは、土器の表面に文様をつけるために、あらかじめ模様を刻んだ道具である。土製や石製、木製などの素材が考えられ、まだ柔らかい粘土に押し当てることで、同じ図柄を繰り返し写し取ることができる。土器そのものに文様を刻むのではなく、道具に施した模様を転写する点に特徴がある。

土器の装飾にはさまざまな技法がある。縄を押し当てる縄文、尖った道具で線を引く刻線文、先端を突き刺す刺突文などがあり、押し型による施文もその一つである。また、縄を巻いた板で器面を叩く技法や、刻みを入れた道具を揺らしながら押すロッカー・スタンピングも知られる。ただし、これらの技法と、独立した押し型を用いる方法は必ずしも同一ではない。

東南アジアでは、先史時代から土器の表面に縄や刻印による文様を施す文化が存在した。タイ北東部のバーンチェン遺跡では、紀元前の土器に縄目や揺動押圧による装飾が確認されている。器面の模様は装飾であると同時に、製作に用いた道具や技術を推定する手がかりにもなる。

押し型による施文は、一般に土器が乾燥・焼成される前、粘土が変形できる段階で行われる。道具の形状によって、幾何学模様や連続する線、点の配列などを作り出せる。製作者が同じ道具を繰り返し使えば文様の規則性が生まれ、器形や製作方法と合わせて地域ごとの特徴を比較することができる。

ただし、似た模様が離れた地域に見つかったからといって、必ず文化的な交流があったとは限らない。独立して同じ技法が生まれる可能性もあり、年代や製作技術、出土状況を総合して判断する必要がある。また、文様が単なる装飾だったのか、社会的な所属や儀礼的な意味を持っていたのかも、一律には決められない。

ミャンマーでは、ハリン遺跡などで先史時代からの土器製作が研究されている。しかし、今回の発見物と同じ土製の押し型がペグー周辺から出土したという確かな資料は確認できなかった。ゲームの依頼文では「変わった石」と呼ばれるが、発見物カードでは土製とされており、材質についても実在の特定遺物と結びつける根拠はない。

日本にも押型文土器という名称があるが、東南アジアの土器と同一の文化を意味するわけではない。小さな道具に刻まれた文様から、作り手の技術や美意識を読み解こうとすることこそ、押し型を考古学的に調べる意義なのである。

この発見物を入手できるクエスト

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