剣に刻まれた文字

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冒険の章「ブリューナク」第5話

クエスト情報

依頼文

あんたがポンペイの遺跡から発見した、そのカエサルの剣。何か文字が刻まれているようだが…。ローマ時代の文字だろうな。
ナポリの考古学者にでも鑑定してもらったらどうだ? 何かすごいことが書いてあるかもしれないぜ。

ゲーム内の依頼文より

進行ルート


ナポリ|考古学者(街の左下、邸宅の向かい)
2回話しかけて情報を入手。

アテネ|学者(書庫)
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イスタンブール|学者(書庫)
情報を入手。

イスタンブール|書庫
考古学の本を読む。(トルコ語が必要)

考察
シシヤ国とは、古代ギリシャ人がスキュティアと呼んだ、黒海北岸の広大な地域を指していると考えられる。日本語では一般にスキタイとして知られ、紀元前7世紀頃からイラン系の言語を話す騎馬遊牧民が活動した。彼らは馬を巧みに操り、弓矢を用いた戦術や、動物をかたどった精巧な金属工芸で知られている。

スキタイは単一の固定された領土を持つ国家というより、複数の集団が活動する広い地域を指す名称でもあった。ギリシャの歴史家ヘロドトスは『歴史』で彼らの風俗や戦争を詳しく記している。黒海沿岸のギリシャ植民都市との交易も盛んで、草原の遊牧世界と地中海文明を結ぶ重要な存在だった。

興味深いのは、遠く離れたアイルランドの伝承にもスキタイが登場することである。中世のアイルランドでは、人々の祖先が東方から長い旅を経て島へ到達したという歴史物語が編まれた。

17世紀の歴史家ジェフリー・キーティングが著した『アイルランド史』には、トゥアハ・デ・ダナーンを含む伝説上の集団が、スキタイに起源を持つという説明が見られる。トゥアハ・デ・ダナーンとは、ルーやダグザ、ヌアザなどが属する神々の一族である。

ただし、これは中世以来の伝承を整理した歴史叙述であり、スキタイの人々が実際にアイルランドへ移住して神話の神々になったという考古学的証拠ではない。アイルランドの起源物語には、聖書や古典古代の歴史観が取り込まれている。

『大航海時代オンライン』のブリューナクを追う物語では、「シシヤのダーナ」と「アイルランドのダーナ」の関係が手がかりとなる。この設定は、神々の一族を東方の地と結びつける伝承を連想させる。

歴史上の騎馬遊牧民の世界と、アイルランド神話に登場する神々の故郷。両者の間に実証された直接のつながりはないが、遠い土地に自分たちの起源を求めた人々の想像力が、二つの世界を結びつけたのである。

物語の航路

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