書きかけの地図 イオニア海の沿岸部 R4

発見物情報
補足
ナポリの南に位置する島。かつてローマ帝国の皇帝の別荘地とされていた。島の外周の大部分は絶壁に囲まれており、海蝕洞が存在する。
考察
カプリ島は、イタリア南部のナポリ湾に浮かぶ島で、ソレント半島の沖合に位置する。島は石灰岩を主体とした急峻な地形を持ち、海岸には切り立った崖や入り江、洞窟が多い。海から突き出すファラリオーニの岩峰や、青く輝く「青の洞窟」は、こうした海食地形を象徴する景観として知られている。
島の内部も平坦ではなく、カプリとアナカプリの二つの集落を中心に、段丘状の斜面や高台が広がる。海岸近くには入り江や小さな浜が点在する一方、場所によってはそのまま海へ落ち込むような断崖が続く。こうした起伏の激しい地形によって、短い距離の中でも海岸線の表情が大きく変わるのがカプリ島の特徴である。
古代ローマ時代にはすでに景勝地として知られ、皇帝アウグストゥスやティベリウスと深く結びついた。特にティベリウスは島に複数の別荘を築き、現在もヴィラ・ヨヴィスの遺構が残る。地理的にはナポリ湾とソレント半島を見渡す位置にあり、自然景観だけでなく海上交通を見渡せる場所でもあった。断崖と洞窟に囲まれた小さな島が、古代から人を引きつけ続けてきた理由は、その地形そのものにある。
