ハドリアヌス帝の大理石像

『ハドリアヌス帝の大理石像』を発見したゲーム画面

クエスト二部作「ハドリアヌス」#1

発見物情報

補足

ハドリアヌス帝は、古代ローマ五賢帝の三人目である。防衛策に徹して制度を整え、ローマを発展させた。

考察

ハドリアヌスは、117年から138年までローマ帝国を統治した皇帝である。前帝トラヤヌスの拡張路線とはやや異なり、征服した領域を維持しながら帝国の防衛と統治を重視した。各地を精力的に巡察した皇帝としても知られ、属州を自ら訪れて軍隊や都市の状況を確認した。ブリタンニアに築かれた「ハドリアヌスの長城」は、こうした国境防衛政策を象徴する建造物のひとつである。

また、ハドリアヌスはギリシャ文化への強い関心を持っていた。アテネの建築事業を支援し、ギリシャの哲学者や文化人を思わせる髭を生やした姿で公式肖像を作らせた。ローマ皇帝として本格的に髭を肖像へ取り入れた最初の人物とされ、その後の皇帝たちにもこの様式が受け継がれていく。巻き毛と髭を持つ肖像は、ハドリアヌスを識別する大きな特徴となった。

広大な帝国をただ拡張するのではなく、自ら歩いて各地域を把握し、既存の領土をまとめ直そうとした点にハドリアヌスの統治の特色がある。一方で、その治世にはユダヤでの大規模な反乱と厳しい鎮圧も起きており、平穏一辺倒だったわけではない。文化を愛する旅する皇帝と、巨大な帝国を現実的に維持しようとした統治者。その両面を持つ人物である。

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