堺の南西の洋上

発見物情報
補足
日本近海に生息する海鳥。カモメの一種だが季節に合わせた大移動はしない。
「ミャア、ミャア」と鳴く声がネコによく似ている。
考察
ウミネコは、日本近海を代表するカモメ科の海鳥で、学名は Larus crassirostris。成鳥は白い頭と体、灰色の背、黒い尾帯を持ち、黄色い脚と太めのくちばしも目立つ。名前の由来になった「ミャア、ミャア」と聞こえる鳴き声は特徴的で、英名の Black-tailed Gull が示すように、尾の黒い帯も識別点のひとつである。
分布は西部太平洋に限られ、日本周辺を中心に朝鮮半島、中国沿岸、ロシア極東などで見られる。日本では各地の海岸や離島で繁殖し、草地や岩場に集団で巣を作る。天売島では約5000羽が繁殖するとされ、日本を代表する普通種のひとつである一方、世界的には分布域の限られた海鳥でもある。季節ごとに大陸規模の長距離移動をする鳥ではなく、繁殖地周辺や沿岸域を中心に生活する個体が多い。
食べ物は魚類や甲殻類などの海産物が中心だが、港や市街地周辺では人間の活動によって生じた食物も利用する。海と陸の境界を巧みに使って暮らす柔軟な鳥であり、漁港や海岸で身近に見られる姿もその適応力の表れである。見慣れた海鳥でありながら、日本周辺の海に強く結びついた存在だと分かると、その印象も少し変わってくる。
