ナイル川の上流で上陸 奥のアスワン南部 神殿内部

発見物情報
補足
エジプトの古代象形文字・ヒエログリフが記された石板。鳥や獣、体の一部などが文字になっている。いったい何が書かれているのだろうか。
考察
ヒエログリフは、古代エジプトで3000年以上にわたって使われた文字体系である。人間、鳥、獣、植物、建物、道具、体の一部など、身近なものをかたどった記号が多数使われるため、一見すると絵の集まりのように見える。しかし実際には単なる絵文字ではなく、記号が一つまたは複数の子音を表す「音価」を持ったり、言葉そのものを示したり、語の意味を補う決定詞として働いたりする複雑な文字体系だった。
たとえば鳥や蛇、足、手、目などの形がそのまま「鳥」「足」といった意味を表す場合もあるが、同じ記号が音を示すためだけに使われることもある。古代エジプト語では母音を基本的に書き記さず、子音を中心に表記したため、現在の研究者も当時の正確な発音を完全には復元できていない。文章の終わりや語の意味を示す決定詞が重要だったのも、そのような書記体系と関係している。
アスワン周辺には実際に多数のヒエログリフ碑文が残り、セヘル島では王や官僚の名を刻んだ岩刻碑文が数百点確認されている。さらにフィラエ神殿には、西暦394年に刻まれた現存最末期の年代付きヒエログリフ碑文も残る。ゲーム内の「鳥や獣、体の一部などが文字になっている」という説明は正しいが、それらは単純な絵の意味だけでなく、音や文法的役割まで担っていた点を補うと、ヒエログリフの実態により近づく。
