オクシリンコス・パピルス

『オクシリンコス・パピルス』を発見したゲーム画面

クエスト二部作「パピルス文書」#1

発見物情報

補足

エジプト中部のオクシリンコスで発見された数千点に及ぶパピルス文書のひとつ。文書の大部分は公文書や裁判記録などだが、プラトンなど古代ギリシャ哲学者や詩人の著作、当時の信仰に関係する文献や聖歌の楽譜などもある。

考察

オクシリンコス・パピルスは、エジプト中部の古代都市オクシリンコスから発見された膨大な文書群である。1896年以降、グレンフェルとハントによる発掘で大量のパピルスが見つかり、現在も整理と刊行が続いている。年代は紀元前2世紀頃から7世紀頃までに及び、文学作品だけでなく、契約書、私信、税や土地に関する文書、行政記録など日常生活を伝える資料が非常に多い。古代都市の「紙くず」が、結果として社会の細部を残した巨大な史料群になったのである。

エジプトからギリシャ語文書が大量に出ることも、不思議なことではない。アレクサンドロス大王による征服後、プトレマイオス朝ではギリシャ語が行政や知識人社会で広く使われ、ローマ支配下でも東部帝国の行政言語としてその地位を保った。オクシリンコスの資料も大部分がギリシャ語で、ラテン語、デモティック、コプト語、アラビア語などが少数含まれる。つまり、ギリシャ語のパピルスは外国から持ち込まれた珍品ではなく、当時のエジプト社会そのものが多言語・多文化だった証拠でもある。

ゲーム内の説明にある、公文書や裁判関係の記録に加えて古代ギリシャ文学や宗教文書、楽譜まで含むという点はよく合っている。実際にプラトンの断片、失われた文学作品、聖書や初期キリスト教文書、音楽記号付きの詩など多様な資料が見つかっている。ただし「数千点」という表現でも規模を十分に表しきれないほどで、現在のコレクションは何千点もの本文・断片から成る。オクシリンコスの価値は名作の発見だけでなく、名もない人々の日常まで同じ紙片の山から浮かび上がるところにある。

この発見物を入手できるクエスト

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