クエストシリーズ「ウルル」#1
補足
オーストラリア北西部にある台地。内陸は渓谷や切り立った山々になっており、海岸線も複雑である。
考察
キンバリー台地はオーストラリア北西部、西オーストラリア州のキンバリー地方に広がる古い台地地形である。オーストラリア大陸西部を占める西部高原の一部にあたり、その基盤には非常に古い岩石が分布する。長い年月にわたる隆起と浸食によって、平坦な台地だけでなく、険しい断崖や岩山、深く刻まれた谷などが入り交じる景観が形成されている。
この地域では雨季に河川の流量が急増し、長い時間をかけて岩盤を削ることで各地に峡谷や滝、深い淵がつくられてきた。さらに西部には、約3億5000万年前のデボン紀に形成された巨大なサンゴ礁の痕跡が石灰岩地形として残り、ウィンジャナ峡谷などでは、かつて海だった時代の地質を現在の地表で見ることができる。キンバリーの景観には、大陸の非常に長い地質史が幾重にも刻まれている。
海岸線もまた特徴的で、多数の湾や入り江、島々が複雑に入り組んでいる。現在の海岸地形は最終氷期後の海面上昇によって低地や谷が海に沈んだことで形づくられ、内陸の険しい地形がそのまま海へ続く場所も多い。旧来の説明にある「渓谷や切り立った山々」「複雑な海岸線」は大筋で正しいが、単に険しい土地なのではなく、古い台地を河川が刻み、さらに海面変化が海岸部をつくり替えた結果として捉えると、この地域の地形の成り立ちがより明確になる。

