補足
南米の民族の多くが、自らの信仰する神に生贄を捧げるが、コノパは生贄となる動物をかたどった彫刻である。神に捧げられる生贄はリャマやアルパカなど土地の家畜が多く、コノパにはそれの骨や毛などを詰めたという。
考察
コノパは、アンデス地域で用いられた小型の石製像で、リャマやアルパカなどのラクダ科動物をかたどったものがよく知られている。インカ期の実物も残されており、背中には小さなくぼみが設けられている。こうした像は単なる装飾品ではなく、家畜の繁栄や作物の豊穣を願う儀礼に関わる存在だった。
スペイン征服後の初期記録によれば、コノパのくぼみには動物の脂などを入れ、供物の準備に用いたとされる。リャマやアルパカは食料、毛、運搬手段としてアンデス社会を支える重要な家畜であり、その姿をかたどったコノパにも、群れの健康や繁殖を願う意味が込められていた。現在のアンデスにも、似た役割を持つ「イリャ」と呼ばれる小像が伝わっている。
ゲーム内の説明では、コノパを「生贄となる動物をかたどった彫刻」としているが、これは少し狭い捉え方になる。実物資料からは、動物そのものを犠牲の代用品として表したというより、家畜の繁栄や農作物の豊かさを願う供物・護符的な容器として使われた面が強い。また、骨や毛を詰めたという説明より、動物脂を入れたという記録の方が確実に確認できる。

