アフリカ北岸で上陸 奥のサハラ 南にあるテーブル岩

発見物情報
補足
サハラ周辺に生息し、後ろに反った長い角が特徴の草食動物。大きな群れで季節ごとに南北に移動する。乾燥に強く、水を飲まなくても長期間生き続けられるが、水が豊富であればよく飲むという。
考察
白い体と、後方へ大きく湾曲した長い角。その姿から「シロオリックス」と呼ばれるこの動物は、英語ではシミターホーンオリックスと呼ばれ、学名はOryx dammah。かつてはサハラ砂漠南縁からサヘル地域にかけて広く分布し、雨季と乾季に応じて新しい草や水を求めながら長距離を移動していた。通常は数十頭ほどの群れで暮らし、条件が良い時期には非常に大きな群れを形成した記録も残る。
乾燥地への適応は徹底している。体温の上昇をある程度まで許容することで発汗を抑え、水分の消費を減らすことができるほか、植物から水分を得ることで長期間直接水を飲まずに過ごすことも可能である。白い体毛は強い日射を反射し、幅広い蹄は砂地での移動に適している。ゲーム内説明にある「水が豊富ならよく飲む」という点も、乾燥に強いことと、水そのものを必要としないことが同義ではないと考えると理解しやすい。
乱獲や生息地の変化、干ばつなどによって野生個体群は一度消滅し、2000年には「野生絶滅」と評価された。その後、飼育下で維持された個体を使った再導入がチャドで進められ、2023年にはIUCNの評価が「絶滅危惧」へ改善した。現在では野生下の個体数も回復しつつある。砂漠への高度な適応だけでなく、一度失われた野生個体群を人の手で再び戻した歴史まで含めて、非常に印象深い動物である。
