ワンガヌイの西に広がる海

発見物情報
補足
オーストラリアの南東に横たわる海。付近には暖流が流れているため、沿岸の気温は暖かく過ごしやすいが、暴風地帯でもある。
考察
タスマン海は、オーストラリア南東部とニュージーランドの間に広がる海域である。北側では珊瑚海方面へ、南側では南太平洋や南大洋へとつながり、広大な海の中で複数の海流や気象系が交わる場所となっている。西側にはオーストラリア東岸を南下する東オーストラリア海流が流れ、暖かい海水をタスマン海へ運んでいる。
この暖流はニューサウスウェールズ沖からタスマニア周辺の海水温に大きく影響し、近年はその南向きの流れの強まりとともに、タスマン海西部で海水温の上昇が特に目立っている。海面水温の変化は海洋生態系にも影響を及ぼし、魚類などの分布域の変化や、海洋熱波の発生とも関係している。
一方、タスマン海は穏やかな海ばかりではない。南半球の偏西風帯や低気圧、前線の影響を受けやすく、季節によっては強風や高波が発生する。オーストラリアとニュージーランドを隔てるこの海は、暖流が運ぶ熱と南方から訪れる荒天の両方をあわせ持つ、変化の大きな海域といえる。
