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冒険の章「ブリューナク」第6話・最終話
発見物情報
補足
ケルト神話四大秘宝の一つで太陽神・ルーの持ち物。光を放つ槍で同時に五人の敵を倒せるという。この槍をふるう姿からルーは「長き腕のルー」と呼ばれる。
考察
ブリューナクは、アイルランド神話の神ルーが持つ槍として知られる武器である。ルーはトゥアハ・デ・ダナーンに属し、戦いだけでなく工芸や詩、さまざまな技芸に通じる神として描かれる。太陽神と紹介されることも多いが、その性格は光や太陽だけに収まらない。
『マグ・トゥレドの戦い』には、トゥアハ・デ・ダナーンが北方の四つの都市から持ち込んだ宝の伝承が記されている。ファリアスのリア・ファル、ゴリアスのルーの槍、フィンディアスのヌアザの剣、ムリアスのダグザの大釜である。ルーの槍は、それを持つ者に対して敵が戦いを続けられないほどの威力を備えていたと語られる。
ルーには「長き腕」を意味するラームファダという異名もある。遠くまで力が及ぶことや武器を扱う能力との関係が論じられるが、単に槍を振る姿だけから生まれた名とは限らない。
興味深いのは「ブリューナク」という名前そのものだ。中世アイルランドの主要な物語ではルーの槍が語られるものの、この名称は確認できない。日本のファンタジー関連書籍を通じて広まった可能性が指摘されており、古来の固有名として扱うには注意が必要である。
また、ゲームでは一度に五人の敵を倒す光の槍と説明される。別の伝承にはルーが五つの穂先を持つ槍を携える描写もあるが、それだけで五人を同時に倒す能力が原典に存在したとはいえない。
クエストでは「シシヤのダーナ」という謎を追い、サロニカ南西で槍を発見する。しかし、これを神話上の宝が実際にギリシャから出土した証拠と考えることはできない。
神話に登場する無敵の槍と、現代の創作で形づくられた名前や能力。その二つが重なり合って生まれた武器こそ、ゲームに登場するブリューナクなのである。

