発見物情報
補足
「石積みの上」という意味を持つ小島。マングローブに覆われており、島の中央には山がそびえている。
森の奥には、建築物のような岩が見える。
考察
ポンペイ島は、ミクロネシア連邦東部に位置する火山島で、島名は現地語で「石の祭壇の上」といった意味を持つ。島の中央部には標高800m近い山々が連なり、非常に雨が多い気候によって深い熱帯林や多くの河川、滝が育まれている。沿岸部にはマングローブ林が広がり、その外側をサンゴ礁が取り囲むなど、山地から海まで変化に富んだ自然環境が連続している。
ポンペイ島を特に有名にしているのが、東岸沖に残るナン・マドール遺跡である。浅い礁湖の上に玄武岩やサンゴを積み上げて人工島を築き、その上に宮殿、祭祀施設、墓所、居住区などが設けられた。100を超える小島が水路で区切られた巨大な遺跡群で、サウデルール朝の政治・宗教の中心として発展した。
巨大な柱状玄武岩を組み上げた建築は、太平洋島嶼部でも例の少ない規模と技術を示している。豊かな雨と森林に覆われた島の中に、こうした大規模な石造都市が残されていることが、ポンペイ島の大きな特徴である。自然豊かな火山島という姿と、高度な社会を物語る遺跡が同じ場所に重なっている点に、この島ならではの面白さがある。

