発見物情報
補足
ローマで出土したラオコーン像の完全な姿。体をよじり苦痛に耐える表情から、天罰の恐ろしさがまざまざと伝わってくる。
考察
《ラオコーン(腕曲げ)》は、《ラオコーン群像》が現在知られる姿へ近づいた復元後の状態を表した発見物と考えられる。群像は1506年にローマで発見されたが、ラオコーン本人の右腕は失われていた。そのため長いあいだ、右腕を大きく上へ伸ばした姿で補われていた。ところが20世紀初頭、考古学者ルートヴィヒ・ポラックがローマの石工のもとで曲げられた大理石の腕を発見し、これが失われた右腕ではないかと考えた。のちの調査と修復によって、その腕は群像本来の一部と認められ、1950年代後半から1960年頃にかけて現在の姿へ戻された。
興味深いのは、ミケランジェロがすでに16世紀の段階で、失われた腕は伸びているのではなく、後方へ曲げられていた可能性を考えていたと伝えられている点である。実際に見つかった右腕は大きく曲がり、蛇に締めつけられるラオコーンの苦悶をより強く感じさせる姿だった。復元の違いによって、同じ彫刻でも人物の動きや感情の印象が大きく変わることが分かる。
『大航海時代 Online』では、「トロイ戦争のてん末」で腕を伸ばした像を発見し、「失われた右腕」で本来の腕を探し、最後に「蘇るトロイ戦争」で腕を戻した姿へ至る。芸術家転職クエストとして、単なる作品発見ではなく、発掘から研究、修復までを一本の流れとして体験させる構成になっている。

