発見物情報
- 発見場所ハンブルグ
- 必要スキル探索 Lv1・美術 Lv1・ドイツ語
- 冒険経験値60
- 初回発見日2026年9月8日
- 最終確認日2026年9月8日
補足
リーメンシュナイダー作の彩色大理石像。受胎告知を受けたマリアの像である。イタリア方面のマリア像とは違う魅力があり、清楚な美しさが印象的だ。
考察
《受胎告知のマリア》は、ドイツ後期ゴシックを代表する彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダーに結びつく作品である。リーメンシュナイダーは1460年頃に生まれ、1480年代以降ヴュルツブルクを拠点に活動した。特に菩提樹を用いた木彫で名高いが、石材にも優れ、アラバスターや砂岩による作品も残している。
「受胎告知」を主題とする彫刻も複数知られている。1484年頃の《受胎告知》では、聖母マリアと大天使ガブリエルが一組として表され、材質はアラバスターである。また1500年頃の《受胎告知の聖母》もアラバスター製で、現在ルーヴル美術館に所蔵されている。つまりゲーム中の「大理石のマリア像」という呼び方は、そのまま現存作品の正式な材質を示しているとは限らない。
リーメンシュナイダーの人物像には、華やかさよりも静かな内省や感情の抑制が表れやすい。メトロポリタン美術館も、彼の作品について後期ゴシックの伝統を基盤にしながら、人間性への繊細な関心を示す点を特徴として挙げている。衣の複雑な襞や細身の姿だけでなく、表情や身振りによって宗教的な出来事を身近な人間の感情として感じさせるところに魅力がある。
『大航海時代 Online』の《受胎告知のマリア》も、単に「珍しい石造のマリア像」と見るより、木彫で知られるリーメンシュナイダーが石という異なる素材でも追求した、静謐な宗教表現の一例として捉えると面白い。

