石の鏃

『石の鏃』を発見したゲーム画面

発見物情報

補足

やじり。石器時代のもので、どの文明にも見られる形状である。どこも同じような狩猟法であったということであろうか。

考察

アナトリア高原では新石器時代から石器製作が盛んで、とくにカッパドキア周辺は良質な黒曜石の産地として重要だった。ギョルリュダーなどで得られた黒曜石は刃や尖頭器に加工され、遠くレヴァント地方まで運ばれている。カッパドキアのバルクル遺跡でも、黒曜石製の刃や細石器とともに、肩を持つ独特な尖頭器が確認されており、狩猟用の飛び道具として使われた可能性が高い。

石の鏃や尖頭器が世界各地で似た形になるのは、それぞれの社会が同じ狩猟文化を持っていたからとは限らない。柄に取り付け、飛ばして獲物へ突き刺すという目的を考えれば、先端を鋭くし、左右のバランスを整え、固定しやすい基部を持たせる必要がある。似た役割を果たす道具が結果として似た姿になることは十分にあり得る。一方で、実際の石器には地域ごとに形や製作技術の違いがあり、アナトリアでも三角形、肩付き、細長い刃状など多様な形式が使われていた。

そのため、ゲーム内の「どの文明にも見られる形状」という表現は、石製の飛び道具が広く普及したという意味では理解できるものの、文字通り同じ形が世界中に存在したわけではない。また、「同じような狩猟法だった」と結論づける必要もない。鏃の形には獲物の種類、弓や投槍器の違い、石材、加工技術、地域の伝統などが反映される。似ている部分と異なる部分の両方を比べることで、先史時代の狩猟文化が見えてくる。

この発見物を入手できるクエスト

目次