鶯歌石

『鶯歌石』を発見したゲーム画面

トラデスカント エピソード(ザナドゥ)・鄭成功編相関図を見る

発見物情報

補足

読み方は、「おうかせき」。
台北(タイペイ)の山にある巨石。瘴気を吐き、人々に害をもたらしていた怪鳥が鄭成功に撃ち落とされて石となったという伝説が残っている。

考察

鶯歌石は、現在の台湾・新北市鶯歌区の山中に立つ巨岩で、その姿が鳥に似ていることから地域の名の由来にもなったとされる。古くは「鷹哥石」「鸚哥石」などとも呼ばれ、清代には「鶯歌石」の名が定着した。現在も鶯歌を代表する景観の一つであり、岩そのものだけでなく、周囲に伝わる数々の伝説と結びついた場所として知られている。

代表的なのが鄭成功にまつわる妖鳥退治の物語である。鶯歌石はかつて霧や瘴気を吐いて人々を害する巨大な鳥で、台湾へ渡った鄭成功の軍勢が大砲や弓矢でこれを倒すと、鳥が石になったという。伝承にはいくつかの異なる形があり、ゲーム内説明もその一系統をもとにしていると考えられる。ただし新北市鶯歌区公所も、鄭成功が実際に台湾北部の鶯歌まで来た事実はないとしており、この逸話を歴史的事件として扱うことはできない。

一方、鶯歌石という巨岩自体は実在し、土地の景観と伝承が結びつくことで地域を象徴する存在となった。鶯歌という地名も、この鳥を思わせる岩に由来すると伝えられている。つまり鶯歌石のおもしろさは、鄭成功の遺跡というより、目立つ自然地形を説明するために英雄譚や妖怪譚が重ねられ、それがやがて地域の由来を語る物語として定着していった点にある。

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