羅針盤 ver.1.4

さて、今回は見えないところの改修もありました。

お問い合わせフォームの部品を、必要なページだけで読み込むようにする調整です。こちらは相関図とは違って、画面を眺めていても何が変わったのか分かりにくい作業です。

でも、使わないページでまで余計なものを読み込む必要はありません。お問い合わせをするつもりもない人に、毎回フォームの部品を用意していたわけですから。

船に例えるなら、出航のたびに使わない荷物まで全部積み込んでいたようなものでしょうか。

大砲も積んだ。食料も積んだ。交易品も積んだ。ついでに、使う予定のない家具まで積んでしまった。

いや、家具は港に置いていきましょうよ。

必要な荷物だけを積めば、船も少し身軽になります。サイトも同じで、必要なものを必要な場所で使うようにすれば、無駄を減らせます。

だったら、最初からそうしておけばいいじゃないか。

ええ、まったくそのとおりです。ただ、それに気づくまでが長いんですよね。

しかも、こういう調整は見た目が変わらないから厄介です。何も変わっていないように見えるのが正解なのですが、本当に正しく動いているのか確かめないと安心できません。

必要のないページでは読み込まれず、必要なページではきちんと動く。言葉にすると簡単ですが、片方を直してもう片方が動かなくなったら、それは改良ではなく遭難です。

船を軽くしようとして、うっかり帆まで降ろしてしまったようなものですからね。

そんな裏方の作業も終えて、羅針盤 ver.1.4 はひとまず完成しました。

今回の改修で目指したのは、物語の航路を分かりやすくすることと、サイトを少しでも快適に使えるようにすることです。相関図でクエスト同士のつながりを整理し、前後のEpisodeへの案内を整え、見えない部分の無駄も減らしました。

こうして並べると、ずいぶん立派なことをしたように聞こえますね。

実際の作業風景は、画面を見つめながら「あれ?」「おかしいな」「今度はこっちか」を繰り返していただけなのですが。

そして、ようやく思いどおりに表示されたときの達成感といったらありません。

……その直後に、別のページでも確認しておこうと思いつくんですよね。

一つ直したら、ほかの場所が気になる。そこを確認すると、今度は別の改善案が浮かんでくる。サイトを良くしたいと思うほど、作業が増えていくという不思議な仕組みです。

おそらく、WordPressにはそういう隠し機能が搭載されているのでしょう。

もちろん冗談です。たぶん。

それでも、少しずつ使いやすくなっていくサイトを見るのは楽しいものです。訪れた航海者が迷わず目的のクエストを探せて、気になった物語を順番にたどれる。そんな場所に近づいているなら、苦労した甲斐もあります。

派手な変更だけが改修ではありません。目立たないところを整えることも、長く航海を続けるためには大切な仕事なのだと思います。

それにしても、「羅針盤」という名前を付けた以上、道案内の仕組みには責任があります。

航海者が迷わないようにするための羅針盤ですからね。クエストの順番を調べるために何ページも行ったり来たりしなくても、次の目的地が見つかるようにしておきたいものです。

まあ、その仕組みを作っている本人が、作業中に何度も迷子になっているわけですが。

それはそれ、これはこれです。

さて、相関図も整ったことですし、そろそろ本当の海へ戻りましょう。最近は管理画面を開いている時間が長すぎて、船員たちに顔を忘れられていないか心配です。

久しぶりに船へ戻ったら、船長が交代していたりして。

もっとも、航海に出れば出たで、新しい発見物が増えます。その発見物を登録しているうちに、またサイトの改善点を見つけてしまうかもしれません。

そうなると、次の羅針盤の改修が始まります。

冒険するためにサイトを整え、サイトを整えるために冒険が止まる。考えてみれば、これもなかなか見事な循環です。

さて、気を取り直して次のクエストを受けましょう。

……あれ?

次に受ける予定だったクエスト、どれでしたっけ。

相関図を整え、前後の物語もたどれるようにして、航海者が迷わないための仕組みまで用意したというのに。

どうやら羅針盤が一番必要なのは、作った本人のようです。

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