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冒険の章「クラウ・ソナス」第1話
クエスト情報
依頼文
ある学者から依頼だ。
ケルト神話にあるダーナの王、ヌァザについて調べてほしいそうだ。ケルト神話といったらどこに行きゃいいか、あんたならわかるよな?
じゃ、頼んだぜ。
ゲーム内の依頼文より
進行ルート
ダブリン|交易商(酒場)
情報を入手。
ダブリン|船乗り(酒場)
情報を入手。
ダブリン|修道士(教会)
情報を入手。
ダブリン|修道女(教会)
情報を入手。
考察
ヌァザは、アイルランド神話に登場するトゥアハ・デ・ダナーンの王である。「銀の腕のヌァザ」として知られ、アイルランド語ではヌァザ・アルゲトラーム(Nuadu Argatlám)と呼ばれる。その異名には、王としての栄光だけでなく、戦いによって失ったものの記憶が刻まれている。
『マグ・トゥレドの戦い』によれば、ヌァザはアイルランドの先住者として描かれるフィル・ボルグとの戦いで片腕を失った。勝利を収めたものの、身体に欠損のある者は王位に就けないという神話上の規範によって、王座を退くことになる。代わって王となったのは、フォモール族の血を引くブレスだった。
医術の神ディアン・ケヒトは、金属細工師クレドネの助けを借り、失われた腕の代わりに自由に動く銀の義手を与えた。さらにディアン・ケヒトの息子ミアハは、ヌァザの肉の腕を再生させたと語られる。ヌァザは王位に復帰するが、この治癒の物語は父と息子の悲劇へとつながっていく。
ヌァザの伝承で興味深いのは、王権と身体の完全性が密接に結びついている点だ。銀の腕という驚くべき技術を手にしても、それだけでは王としての資格を回復できなかった。これは神話の中で語られる王権の理想であり、実際の古代アイルランド社会の制度をそのまま示すものではない。
ヌァザには、もう一つ重要な宝がある。トゥアハ・デ・ダナーンが北方の四つの都市から持ち込んだ宝のうち、フィンディアスから伝わった剣である。この剣は、鞘から抜かれると誰も逃れられず、抵抗することもできないと語られる。
ただし、このヌァザの剣と、後世のアイルランド民話に登場する「光の剣」クラウ・ソナスを、常に同一の武器と考えることはできない。
銀の腕を持つ王と、逃れることのできない剣。ヌァザの物語には、神々の力だけでなく、失われた王位と再生という、人間にも通じる主題が息づいている。






