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冒険の章「クラウ・ソナス」第3話
クエスト情報
依頼文
ティル・ナ・ノグがイベリア半島かもしれないってことは、クラウ・ソナスがイベリア半島にあるかもしれない…、ってことだよな?
こいつはすげえ情報じゃないか? あんたの話だと学者さんはこれ以上何も知らないようだが…。ほかにくわしい人いないかね。
ゲーム内の依頼文より
進行ルート
セビリア|酒場マスター(酒場)
情報を入手。
マディラ|酒場マスター(酒場)
情報を入手。
ラスパルマス|酒場マスター(酒場)
情報を入手。
ラスパルマス|船乗り(酒場)
情報を入手。
考察
ティル・ナ・ノグ(Tír na nÓg)は、アイルランドの伝承に登場する異界で、「若者の国」あるいは「常若の国」を意味する。そこは老いや病、死の苦しみから解放された世界として語られ、しばしば西方の海の彼方にあるとされる。ただし、現実の地図に位置を示せる国ではなく、その姿も物語によって異なる。
有名なのが、英雄オシーンと金髪の乙女ニアヴの物語である。フィアナ騎士団の一員だったオシーンは、白馬に乗って現れたニアヴに誘われ、海を越えてティル・ナ・ノグへ向かう。そこで若さを保ったまま幸福な日々を過ごすが、やがて故郷への思いを募らせ、アイルランドへ帰ることを望む。
ニアヴは、故郷に戻っても決して馬から降りてはならないと警告した。しかし、帰郷したオシーンが目にしたのは、知っていた人々が姿を消した世界だった。異界で過ごした間に、人間の世界では数百年が経過していたのである。やがて馬から落ちて地面に触れたオシーンは、たちまち老人になってしまう。
この物語には、永遠の若さへの憧れと、時間の流れから逃れられない人間の悲しみが描かれている。なお、現在よく知られる物語の形は18世紀の詩人ミホール・コミーンの作品に大きく依拠しており、すべてを古代から変わらず伝わる物語と考えることはできない。
『大航海時代オンライン』では、ティル・ナ・ノグがイベリア半島にある可能性が示される。アイルランドの中世起源伝承には、イベリア方面から渡来したミレー族の物語があるが、それは常若の国の所在地を示す証拠ではない。
さらにクエストでは、伝説の剣クラウ・ソナスの所在を探る手がかりとして、この異界が登場する。しかし、光の剣と常若の国がすべての伝承で結びついているわけではない。
海の向こうに存在する、年老いることのない国。ティル・ナ・ノグは、未知の土地への憧れと、失われた時間への哀惜が重なり合う、アイルランド伝承を代表する幻想の世界なのである。






