ダブリン郊外のボイン渓谷にある遺跡の中

発見物情報
補足
ケルト文明で信仰されていた神の像。青銅製で、頭部が大きく手足が小さい、独特の形状をしている。
考察
ケルト文化圏では、鉄器時代からローマ時代にかけて、人や神を表した像や奉納品が各地で作られた。素材には石や木、青銅などが用いられ、人物を写実的に表すものばかりではなく、頭部や顔を強調したり、身体を単純化したりした像も見られる。ただし、像が実際にどの神を表しているのかは、銘文や出土状況がなければ特定できない場合も多い。
ケルト系の宗教では地域ごとに信仰される神々が異なり、後のローマ支配下ではローマ神と現地神が結びついた像も多く作られた。現在知られている神像の中には青銅製の小像も存在するが、「頭部が大きく手足が小さい」という形がケルト神像全体に共通する特徴だったとはいえない。むしろ、地域や時代、制作目的によって表現は大きく異なっていたと考える方が適切である。
また、この地図の発見場所となるボイン渓谷のニューグレンジやノウスは、ケルト文化よりはるか以前の新石器時代、紀元前3200年頃に築かれた遺跡である。したがって、そこで見つかる神像をそのまま「ケルト文明の遺物」と結びつけるのは史実上は慎重であるべきだろう。ゲーム内の設定としては成立していても、現実の考古学では、ボイン渓谷の巨石遺跡と後世のケルト文化は時代を分けて考える必要がある。
