コンスタンティヌスの凱旋門

『コンスタンティヌスの凱旋門』を発見したゲーム画面

クエストシリーズ「ローマ」#4 最終話

発見物情報

補足

帝政ローマ時代、戦争後の凱旋記念のために作られた門。コンスタンティヌス帝が正帝のマクセンティウス帝の勝利を祝って、作ったといわれている。

考察

コンスタンティヌスの凱旋門は、312年のミルウィウス橋の戦いでコンスタンティヌスが政敵マクセンティウスを破った勝利を記念して、315年に元老院から奉献された記念門である。現在コロッセウムの近くに立つこの門は、現存するローマの古代凱旋門の中でも最大級で、皇帝の勝利と正統性を都市空間の中で示す政治的記念物だった。

この門が「つぎはぎ」と呼ばれる理由は、装飾の多くがコンスタンティヌス時代に新しく彫られたものではなく、過去の皇帝たちの建造物から転用されたからである。トラヤヌス、ハドリアヌス、マルクス・アウレリウス時代の浮彫が再配置され、そこへコンスタンティヌス時代の新しい浮彫が組み合わされている。さらに古い浮彫の皇帝の顔をコンスタンティヌスに彫り直した例もあり、単なる建材の再利用ではなく、過去の「良き皇帝」たちの権威を自らに重ねる意図が見える。

ゲーム内説明では「マクセンティウス帝への勝利を祝って作った」とされるが、より正確には、コンスタンティヌス本人が自分のために建てたというより、元老院が彼の勝利を記念して奉献した門である。また、マクセンティウスは当時ローマを支配していた競争相手であり、両者の争いは帝国内の内戦だった。つまり、この門は外敵への勝利ではなく、ローマ世界内部の権力闘争の決着を祝うという、やや特殊な性格を持つ。

『大航海時代 Online』の「つぎはぎの門」という題名は、この建物の特徴をかなり的確に突いている。異なる時代の彫刻を寄せ集めた見た目だけでなく、過去の帝国像を新しい皇帝の権威へ組み替えるという意味でも、この門は文字どおり歴史の「つぎはぎ」なのである。

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