連続クエスト「鳥の羽が運ぶもの」#5 ルートA
発見物情報
補足
自分の体長ほどの、長い尾を持った鳥。ただし、メスはオスの半分くらいの長さである。
考察
ホウオウジャクとして紹介されている鳥は、アフリカに分布するオナガホウオウジャク、学名Euplectes progneを思わせる。繁殖期の雄は全身がほぼ黒くなり、翼の付け根に赤や白の模様を見せるが、何より目を引くのは極端に長く伸びる尾である。地域によっては尾だけで50cmを超えることもあり、ゆっくり羽ばたきながら草原の上を飛ぶ姿では、その長い尾が体の後ろに大きく垂れ下がる。
この派手な姿は一年中見られるわけではない。雄は繁殖期になると黒い羽衣と長い尾をまとい、非繁殖期には雌に似た褐色の目立たない姿へ変わる。雌は雄ほど長い尾を持たず、草地に溶け込む縞模様の羽色をしている。主な生息地は丈の高い草原や湿地周辺で、種子を中心に昆虫なども食べる。繁殖期の雄は縄張りの上を低くゆっくり飛び、長い尾を強調するような求愛飛翔を行う。
この長大な尾は、単に目立つ装飾ではない。オナガホウオウジャクでは、雄の尾を人工的に長くすると交尾成功率が高まり、短くすると下がることを示した有名な野外実験がある。長い尾が雌の選択によって進化してきたことを実際の観察で示した例として知られている。「その驚くべき姿」という題名の通り、見た目の奇抜さの奥に、性選択という進化の仕組みまで見えてくる鳥である。

