クエストシリーズ「最後の晩餐」#1
発見物情報
補足
レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画だが、未完成である。彼が最初に手がけた大作だとされるが、製作中にほかの土地へ転居したため未完成となった。絵の題材は、誕生したイエスを三人の賢人が礼拝に訪れた情景である。
考察
『マギの礼拝』は、レオナルド・ダ・ヴィンチが1481年にフィレンツェ郊外のサン・ドナート・ア・スコペート教会の主祭壇画として依頼された作品である。縦横約2.4mに及ぶ大きな板絵で、中央の聖母子を大勢の人物が半円状に取り囲し、背景には建築物や騎馬の争いまで描き込まれている。人物の視線や身振りが複雑に絡み合う構成からも、若いレオナルドが大規模な画面に挑んでいたことがうかがえる。
しかし作品は完成しなかった。レオナルドは完成まで30か月という条件で制作を始めたものの、1482年にフィレンツェを離れてミラノのルドヴィーコ・スフォルツァの宮廷へ向かい、制作は中断された。依頼した修道士たちはしばらく完成を待ったが、最終的にはフィリッピーノ・リッピに同じ主題の祭壇画を依頼している。未完成だったからこそ、下描きから人物を作り込んでいくレオナルドの制作過程が現在まで残されたともいえる。
題材は『マタイによる福音書』に記された、東方から来たマギが幼子イエスを礼拝する場面である。ゲーム内の説明にある「三人の賢人」は後世に定着した伝承で、聖書本文には人数は記されていない。贈り物が黄金・乳香・没薬の三つだったことから、やがて三人として表現されるようになった。作品の未完成理由については、ゲーム内の説明どおり、ミラノへの移住が直接のきっかけだったことが資料から確認できる。

