ロロの兜

『ロロの兜』を発見したゲーム画面

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発見物情報

補足

ヴァイキングの首領・ロロが使っていたといわれる兜。彼は北フランス沿岸をしばしば襲撃した。西フランク王はこれを抑えるため、ロロをノルマンディー公に任じた。

考察

ロロは9世紀末から10世紀初頭に活動した北欧系の首領で、のちのノルマンディー公国につながる支配勢力の祖として知られる。911年、シャルル3世(単純王)との間でサン=クレール=シュル=エプトの協定が結ばれ、ロロはセーヌ川下流域を中心とする土地を与えられた。その代わりに王国の防衛を担い、キリスト教へ改宗したとされる。この取り決めによって、略奪を繰り返していた北欧系集団の一部がフランク王国内に定着し、後のノルマンディー形成へつながっていった。

ただし、「ロロがノルマンディー公に任じられた」とするゲーム内の説明は、後世の呼称を少し前倒ししている。ロロの時代に現在の意味で「ノルマンディー公」という称号が確立していたわけではなく、実際にその称号を正式に用いるようになるのは後代である。911年の協定自体についても、現存する原本があるわけではなく、後世の年代記や918年の王文書などから内容を復元しているため、細部には議論が残る。

そして「ロロの兜」として本人に確実に結びつく実物は確認できない。ヴァイキング時代の兜そのものが出土例の少ない遺物であり、特定の首領の所有品までたどれるケースはさらに限られる。この発見物は、ロロ本人の遺品というより、ヴァイキングからノルマン人へと立場を変えていった彼の生涯を象徴する品として置かれたものだろう。襲撃者として現れた人物が、やがて土地を与えられ、その子孫が西ヨーロッパ屈指の勢力へ成長していく。その転換こそが、ロロの物語の面白さである。

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