岩窟の聖母_祭壇画

『岩窟の聖母_祭壇画』を発見したゲーム画面

クエストシリーズ「ダ・ヴィンチ=コード」#2

発見物情報

補足

読みは「がんくつのせいぼ」。レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画である。ミラノの聖堂の依頼で描かれた絵画が報酬で折り合わず、複製であれば安くてよいということで描かれたものである。この絵の製作には弟子の手も入っているそうだ。

考察

『岩窟の聖母』は、レオナルド・ダ・ヴィンチがミラノで手がけた代表的な宗教画のひとつである。画面には聖母マリア、幼子イエス、幼い洗礼者ヨハネ、そして天使が描かれ、その背後には洞窟のような岩場と水辺、植物が広がる。人物だけでなく、岩や水、草花までをひとつの世界として描き込む構成は、自然を注意深く観察していたレオナルドらしさがよく表れている。

この作品は単独の絵として描かれたものではなく、ミラノのサン・フランチェスコ・グランデ教会にあった「無原罪の御宿り」の礼拝堂を飾る大規模な祭壇画の一部として注文された。1483年、レオナルドとアンブロージョ、エヴァンジェリスタ・デ・プレディス兄弟が制作契約を結び、中央画と楽器を奏でる天使たちのパネルが、すでに作られていた木彫祭壇へ組み込まれる予定だった。

現在『岩窟の聖母』には二つの版本があり、最初の作品はルーヴル美術館、後に制作された作品はロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。両者が存在する背景には、依頼主との報酬をめぐる長い争いがあったとされる。祭壇の一部として始まった制作が、結果として二つの名作を残したことになる。作品そのものだけでなく、その成立過程まで含めて、レオナルドのミラノ時代を象徴する一作である。

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