黒太子のルビー

『黒太子のルビー』を発見したゲーム画面

発見物情報

補足

300カラットを超える宝石で、ルビーではなくスピネルである。黒い甲冑を身につけ軍神のような強さを誇ったイングランドの黒太子エドワードがカスティリヤ王国の内乱を支援したとき、報酬として得たものだといわれている。

考察

「黒太子のルビー」は、現在イギリス王室のインペリアル・ステート・クラウン正面に据えられている赤色の宝石である。名前には「ルビー」とあるが、実際には赤色スピネルで、長いあいだルビーと区別されず「バラス・ルビー」と呼ばれてきた。中世にはルビーとスピネルを鉱物学的に判別する方法がなく、鮮やかな赤色の大型宝石はいずれもルビーとして扱われることがあった。

この石は14世紀のイベリア半島に由来するとされ、伝承ではカスティーリャ王ペドロ1世から、黒太子エドワードへ1367年に渡ったという。同年、エドワードはペドロの王位回復を助けるため軍を率いてスペインへ入り、ナヘラの戦いで勝利した。ただし、現在の王室関連資料でも、この譲渡経緯は「伝承」として扱われており、宝石の来歴すべてを同時代史料で確定できるわけではない。

ゲーム内の説明で最も大きな違いは重量である。「300カラットを超える」とされているが、現在知られる黒太子のルビーは約170カラットである。一方、「実はルビーではなくスピネル」という点と、カスティーリャ内乱への軍事支援と結びつける大筋は史実・伝承に沿っている。現在も王冠の中心的な宝石の一つであり、中世から続く王権の物語を象徴する財宝といえる。

この発見物を入手できるクエスト

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